皆さんは【不飽和脂肪酸】という言葉をご存知でしょうか。
もしかしたら「ためしてガッ◯ン」あたりで特集組まれたりしてて、名前だけは知ってるよ!という方もいらっしゃるかも知れませんね。 

「脂肪酸」の名前のとおり、油・脂肪分を構成する成分の一つなのですが、コレについての知識を持っておくか否かで、健康に対する意識や食品選びに大きく影響を与えてくるなど割と重要なアレなので、今回ちょっと調べたりしたことを特集して書いてみることにします。
なんかアルファブロガーみたい!

では、以下追記より本編です。

※すっごく長いのでいろいろ注意して読んでください

  • 不飽和脂肪酸って? 

wikipediaによれば
不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん、unsaturated fatty acid)とは、1つ以上の不飽和の炭素結合をもつ脂肪酸である。不飽和炭素結合とは炭素分子鎖における炭素同士の不飽和結合、すなわち炭素二重結合または三重結合のことである。
らしいです。
要するに「アルコール」とか「炭水化物」みたいな化学上の分類の一つで、主に脂肪とか油とかに含まれている成分って事を知っとく位で今回は十分です。
詳しく知りたい?ググれ。

  •  何で重要なの? 


そもそもなぜ油とか脂肪はヒトにとって重要な栄養素となっているのか。
単にエネルギー(カロリー)として重要というだけではないんです。

ヒトを含む動物は、自分たちだけでは生成することが出来ない栄養素(必須栄養素と呼ばれるもの)がたくさんあり、それらの栄養素を蓄えた他の植物や動物を食べることで補っている訳ですが、その中の分類の一つに必須脂肪酸があります。
必須脂肪酸には大きく分けて二種類あるのですが、その二種が双方とも不飽和脂肪酸であるため、不飽和脂肪酸=健康に不可欠みたいなイメージで言われている訳です。
まぁだいたいあってるので間違っているわけではないんですけれどね。


必須脂肪酸には大きく分けて二種類あります。
ω-6脂肪酸ω-3脂肪酸と呼ばれるもので、前者はリノール酸を原料として、後者はα-リノレン酸を原料として体内で合成されます。つまり、リノール酸とα-リノレン酸が欠乏すると大変な事になると、そういう話なんです。まぁ合成後の脂肪酸の方を摂取しても別に良いんですが。

で、なんでこいつらが必要なのかというと、プロスタグランジン、ロイコトリエンやトロンボキサンなどといった体内で様々な能力を持つ
ホルモンのような物質を合成するのに必要なんです。不足すると、筋肉の発育不良や皮膚炎、動脈硬化などを引き起こします。

引き起こしてしまうのですが、飽食の時代である現代の日本では、脂肪酸は過剰になることはあっても、不足することは殆んどと言っていいほどありません。問題は、摂取する脂肪酸のバランスが偏っている事。


  • 脂肪酸のバランスが偏ると 

だいたいの傾向としてはω-6脂肪酸は植物の種子やそれを主食とする動物、ω-3脂肪酸は植物の体やそれを主食とする動物に多く含まれています。(例外も勿論あります)

ここで勘の良い方はお気づきになったかも知れませんが、現代の日本ではω-3脂肪酸に比べると圧倒的にω-6脂肪酸は摂取する機会が多いです。
大豆油やゴマ油などの大部分の食用油は植物の種を原料としますし、食肉を飼育する際はコーン等の種子を飼料としていることが多いからです。


対してω-3脂肪酸は、亜麻仁油や魚油など、豊富に含まれているとされる食品を摂る機会があまりありません。もちろん普通の食用油にもω-3脂肪酸は含まれていますが、ω-6脂肪酸に比べると微々たるもの。

そして、
ω-6脂肪酸を過剰摂取するとアレルギーの悪化などが起こると言われています。
この記事を書いたそもそものキッカケは、僕のアトピーや喘息をどうにかしてみようと色々調べてみたりしたことからなんですね。
アトピーに苦しんでる方は、食事環境改善にも気を使ってみたら意外といい結果が出てくれるんじゃないでしょうか?実際僕も気をつけるようにしてからは割といい感じです。
まぁ色々やってるからどの対策が効いてるのかは分からないんだけど

ちなみに、ω-6脂肪酸とω-3脂肪酸は同じ流れに乗って体内で変化していきます。つまり、ω-6脂肪酸を摂取しすぎると、ω-3脂肪酸をせっかく摂取しても使われにくくなってしまい、結果としてω-3脂肪酸の不足を招くことになるんです。ω-3脂肪酸はω-6脂肪酸のブレーキのような役割を持っているので、ω-6の暴走がさらに進んでしまうという事になります。なにそれこわい。

  • 推奨食品

まず、油モノを控えましょう。
ポテチが食べたければ網焼きせんべいを食べればいいじゃない。
揚げ物が食べたければレンジでできる唐揚げを食べればいいじゃない。
別に油を一切摂取してはいけないという訳ではない事に注意しましょう。
大事なのはバランスです。

ω-3脂肪酸を多く含む食材としては、魚油や亜麻仁油などが挙げられますが、これらは手軽にサプリとして摂取してしまうのが一番お手軽です。特に亜麻仁油はアメリカなどでは割とメジャーなサプリとして知られています。

そして、マーガリンやファストスプレッドなどの加工油脂、パーム油などの一部の油脂は意地でも摂取しないくらいの勢いで避けて下さい
詳しい理由は省きますが、コレほど健康に良くないにも関わらず一般の食品に使用されている害悪食品もそうそうないだろ、ってくらい害悪なので。

下に某サイトより転載した、各種油脂におけるω-6脂肪酸・ω-3脂肪酸などの含有率をまとめた表をのっけておきますので、参考にしてみてください。


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ちなみに、
ω-9脂肪酸というのもありますが、これはまぁ現状それほど問題にはなってない様な気がするので、説明は割愛します。飽和脂肪酸はまぁ必要ないよね



  •  まとめ 

放射能汚染や中国の毒入り餃子など、日本人は食に敏感なくせして、自分の食べている物が果たして健康によいのか、そもそも何を食べているのかという基本的な部分への関心はあまり持っていないように思います。

医食同源という言葉があるとおり、食は身体を形作る大切な要素であり、潤いであり、文字通り生活の糧でもあります。
せめて、スーパーで買い物をする際、裏に表示してある原材料名や食品成分表示に 、目を通してみる位の事はしてみても、損はないんじゃないかと思いますよ。