クラリセージ

体が30代に適応してきつつある (12/20)

2013年01月

無題



抗精神病薬はこんなんばっかっていうのは解るけどでも3回も書くなよ。
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昨日は友人の結婚式に行ってきました。
おめでとうございます。大好きな友人なんで僕も嬉しいです。


何を血迷ったか最初の結婚式から披露宴から二次会からフルに参戦させていただいたのですが、僕らって「新郎とネットのオフ会で仲良くなったグループ」なんですよ。こういう人達がいる類の。


こんなんばっかりのキ○ガイ集団が、選ばれし者のみが出席を許される結婚式の70人枠にロースター入りして果たして良かったのか、という部分については議論の余地が大いにあると考えていますが、とりあえずアレだ、二次会とかで他のリアル関係の友人とかに「大学のお知り合いの方々ですか?」と聞かれた時に全員の目が泳いだのはちょっと不審者集団過ぎると思った。でもどう答えろと。



あ、それと、引き出物のお菓子が寝てる間に両親に根こそぎ喰われてたのでちょっとガチでキレそうになった。
初めてですよ…ここまで私をコケにしたおバカさん達は…
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駅のコンコースにこんな看板があって、小腹の空いた時間帯には大変目の毒となっているわけなんですが、もう一度画像をよく見てみて下さい。



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……違和感にお気付きですか?
そう、店の名前も場所も書いてません。これはひどい。

と言うわけでここ数ヶ月ほど、小腹が空くたびにこの旨そうなホットドックの事を考えてしまって困ってるんですけど、これはもうあれだよ、テロの域に達してる部分あるよ。だってホームへのエスカレーターの真横とかいう無駄に目立つ場所に広告だしておきながら場所も名前も分からないんだよ。卑怯にも程があるだよ。





ちなみにあの看板があるのは駅の改札内なんですが、この駅に駅ナカなんてコジャレたモノは存在しません。まったくもって謎の存在です。早く外せ。
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お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんし、気づいてない方はちょっと奥飛騨あたりで修行し直してきてほしいのですが、リンクページを改装しました

実家に帰ってきてからこっち、前のリンクページを超放置せざるを得なくなってしまったため、忌むべきこの広告は45日以上更新がないサイトに表示されております的なアレがスペースにのさばり大変見づらくなっているのみならず、移転済みのサイトに対応できなくなっているなどという失礼二重の極み状態にいい加減耐えられなくなったので、とりあえずの処置として文章リンクを羅列しただけのリンクページを作って暫定的に対処しておこうかと。

個人的にはリンクには力を入れたい勢なので正直物足りないのですが、まぁ失礼ぶっこいてる現状よりはマシだろうという事でどうか一つよろしくお願いします。業務報告まで。

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自転車を取ってきた1  ~無理ゲーの予感~
自転車を取ってきた2  ~あの日の忘れ物を探しに~
自転車を取ってきた3  ~「りんこう」ってなんか響きがいやらしいよね~
自転車を取ってきた4  ~ステマ~
自転車を取ってきた5  ~死闘の果てに~


上記記事の続きです!


―――――――――――――――――――――

自転車を取ってきた6  ~死闘の果てに~


言うて15キロって言ったら5キロの米袋3つ分じゃないですか。無理だろ。


という訳で自転車の梱包が無事終了し、いよいよ運ぶ段と相成った訳ですが、まず駅改札までの400mが鬼門過ぎる。これつらい。もうつらい。
自転車屋はド駅前にあるというのに、改札までに4回ほど休憩を挟まないと死ぬ。主に僧帽筋と肩甲挙筋が。ていうかなんでこの駅、橋上駅舎なのに階段なんだよ!上り下りで足が!腕がッ!!(八つ当たり)


ようやく改札に到着し、駅係員のいる改札へと向かいます。
普通の自動改札は幅がキツキツだったので通れなさそうだったんで。
キツキツってそういう意味じゃないから。違うから。

「すいません、これ自転車なんですけど乗れますよね?」
ああ、袋だし良いんじゃないですかね(一瞥)」


小田急ユル過ぎませんか。
いやまぁ別にいいけど。
むしろそのユルさが心地いい。逆に翻弄してしまった感じに。


急行電車の先頭車両の端っこに陣取れば、後は車体のバランスをとりつつ立ってるだけ。
いやぁ楽々すなぁ。ここまで歩いて持ってくるまでがキツかったですけど、一旦電車に乗ってしまえばまるで手のひらの上で踊る幼女ようじゃありませんか。


まぁちなみに目的地までには乗換えを二回しなくてはならず、それすなわち階段の上り下りがまた待っているという事に他ならないんですけど、それを現段階で考えるとなんか色々折れそうだったので、ここでは気付かないフリをしときます。


でかい荷物を持っている事を察してくれたのか、乗客の方々は自然にスペースを作ってくださいました。
座席にポツポツ空きが見られる中でビニールに覆われたデカイ何かを持った男が立ち尽くしている、という状況がそうさせたのかもしれませんが、なんにせよ助かることに間違いはないので、ありがたく自転車を置かせてもらいました。

えーと、降りる乗換駅まではあと40分くらいか。
乗り換え、あっ(気付いた



その後の乗り換え駅での悪戦苦闘については、ただ単に翌日以降の筋肉痛の誘発要因を列挙するだけなので省略させていただきますが、その、あれだ、右手の爪にヒビが入ったというだけお伝えさせていただきます。

きちんとしたバックを使わずに自転車のフレームを直持ちしてたため、挟まれて爪がアカン事になってしもたんやなwwww悲劇やなwwwwww
……痛い。北千住の乗り換え階段とか滅べばいい。





数時間後。
ようやく、ようやく最寄り駅までたどり着くことができました。

長かった。ああ長かった。
もう周りは真っ暗です。田舎の夜は早い。

人がいなくなるのを待ってからエスカレーターを乗り、改札の駅員さんの白い目(被害妄想)を振り切り、迎えの車に乗って我が家に自転車を運びます。
良かったな相棒。もうすぐ落ち着けるぞ。

そして、ゴール。

この時点で、朝に家を出てから8時間が経過していました。
疲労と痛みで、感動もなにもあったもんじゃありません。
あったのは、ただひたすらに意地を張り通した達成感。

お疲れ相棒。今はゆっくり休めよ。
まだ無理だけど、いずれは自転車屋に持っていって修理してやるから。
そしたらまた、今度は茨城という新天地で一緒に駆け回ろう。

それまで、しばしお休み……






















で、あれから二週間。








DSC_0031


まだそのまま放置してる訳ですが。


いや、だってさ、平日は仕事あるしさ。
休日は休日でやる事あって自転車屋に行けnはい言い訳です。



―――――――――――――――――――――

はい、という事で、長いこと連載してきた「自転車を取りに行ってきた」はここで終了です!
皆様ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。愛してるぜ。
なんというか、投げっぱなしすぎるオチで申し訳ない。

色々自分が大変だったことばかり書いてましたが、このミッションが成功したのも、全てご協力いただいた方々のおかげだと思っております。
この場で御礼申し上げます。見てる当事者の方がいらっしゃるかは分かりませんが。

とりあえず、修理が終わったらその時にまたひっそりとご報告させていただきますね。

この自転車に関わった、全ての人たち(泥棒除く)に、ありがとう。そしてありがとう。



自転車を取ってきた
~了~


明日から、通常更新に戻ります。

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自転車を取ってきた(1)  ~無理ゲーの予感~
自転車を取ってきた(2)  ~あの日の忘れ物を探しに~
自転車を取ってきた(3)  ~「りんこう」ってなんか響きがいやらしいよね~
自転車を取ってきた(4)  ~ステマ~


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自転車を取ってきた5 ~渡る世間に鬼はなし~


神奈川に到着後、自転車を受け取った後にいったん預かってもらっていた
レストランにお礼を言いつつ食事をします。
ああ、そういえばこのレストラン。
安くて、美味しくて、ライスおかわり自由で、ウエイトレスさんのエプロンが可愛くて。
大学時代はだいぶん世話になりました。いろんな意味で若さでした。

しかし、今日の神原さんはこれから史上最大の作戦に取り掛からなくてはいけません。
感傷に浸っている暇など。

輪行という手段を使う以上、電車が混む前に作業を終わらせなければ、
夕方のラッシュにぶつかってしまい、最悪乗車拒否を食らってしまいます。
食後、膨れた胃をさすりながら、これまた随分と世話になっていた自転車屋に直行。


「すいません、このオンボロをバラしたいんでレンチ貸してください」
「ずいぶんボロボロですね、何するんです?」
「電車で運ぼうと思いまして」
「車輪外しくらいならタダでいいっすよ」


快く応じてくれた自転車屋の兄さんの漢気に胸を熱くさせつつ、
早速梱包に取り掛かります。


無題



~~~


素人ゆえに作業は遅々として進展しません。
売ってた中で一番大きいビニール袋を用意したのですが、それでも泥除けやハンドルで
引っかかってしまい、うまく包む事が出来ないんです。
というか車体自体が相当重いので、手で支えながらの作業は一人ではちょっと厳しい。

あかん。もうすぐ14時や、時間が無い。
刻一刻と迫るタイムリミット。焦りがさらに作業を難航させます。
ビニール袋をうまくかぶせられず、出っ張りに引っ掛けて破ってしまう。
くそ、いったいどうやって―――――――!!



と、神原さんが自転車屋のスペースで悪戦苦闘する中、こちらに話しかけてくる方が。
誰だろこの人。見たところ普通のお客さんのようだけど。

「輪行ですか?」
「はい、そうなんです。初めてで梱包がうまくいかなくて」
じゃあ手伝いますよ、一人じゃ大変でしょう」


自転車業界には神しかいないんですか。


なんと見ず知らずのレーサーが梱包のお手伝いを買って出てくれました。
この瞬間、正直この若干小太りのレーサー氏になら抱かれてもいいと思った

親切だとかそんなちゃちなもんじゃ断じて以下略な展開に驚きを隠せない神原さんでしたが、それを尻目に次々と梱包を済ませていくレーサー氏。ちょっと手際良すぎんよ~(指摘

あれよあれよという間に梱包されていく自転車。
神原さんはただレーサー氏の指示に従っているだけでした。マジで。
いわく、輪行したことも一度や二度じゃないベテランだった模様。ガチ勢やん。


そして、見事に梱包された車体がこちら↓
DSC_0023


ちゃんとボディの汚れやら何やらが気にならない程度にシートで覆われています。
結局レーサー氏の助けがあってから1時間ほどで終了しました。手際良すぎィ!

散々お世話になったレーサー氏にせめてものお礼としてウェットティッシュ(手が汚れた)を渡し、神原さんは総重量15キロは下らない車体を担いで、一路茨城に向かったのでした。

え、ちょ、重い、重いんですけどマジで!


―――――――――――――――――――――



次回でようやくラストです。

……ラストの予定なんですが、ここで書き溜めた文章が終了しちゃって。
どうしよう。こっから。(迷子
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自転車を取ってきた(1)  ~無理ゲーの予感~
自転車を取ってきた(2)  ~あの日の忘れ物を探しに~
自転車を取ってきた(3)  ~「りんこう」ってなんか響きがいやらしいよね~

↑の続きです。

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自転車を取ってきた(4)  ~ステマ~


「すいません、ここにおいてある輪行バッグってあそこにあるのだけですか?」
「はい、そこに展示してあるやつだけです」

「ここに輪行バッグってあります?」
「すいません、ありません」

甘かった。輪行バッグナメてた。

輪行で自転車を運ぼうと思いついたのが時間的に結構ギリギリで、
Amazonとかで安い輪行バッグを探す暇が無く、仕方なく途上にある新宿で買って戦地に赴こうとしたのですが、専門店にあるのは1万円台後半のガチ仕様ばかり。
あのな、ちゃうねん。今回の一回だけ使えればええねん。

ならばということで、何でもそろうと評判の某家電量販店のカバン専門館に足を運んでみたものの、返ってきたのは、ありませんという返答の名を借りたエクスキューション。
父ちゃん、母ちゃん、東京は言うほどでもなかったみたいです。

そんな神原さんが最後の望みを賭け向かったのは、Y'sRoad新宿本店
新宿、いや、おそらく日本でも最大規模の自転車専門店でした。
ここに無かったらもう諦めるしかないだろう、という場所です。
最後に行ったのは、ちょっと駅から歩くから。

「すみません、輪行バッグってあります?」
「輪行バッグですか?こちらになります」
「・・・え?」

あ な た が 神 か

そこには、数千円クラスのリーズナブルなものから、万単位のガチ仕様まで、
様々なニーズに答えた輪行バッグが置かれたコーナーがありました。
すげえ!すげえよ!砂漠でオアシス見つけたときってこんな感じか!違うか!

そして、さらに神はおっしゃいました。

「今回一回使うだけだったら、最悪ゴミ袋みたいので覆えば電車乗れますよ」

あなた本当にここの社員さんですか?

この商売っ気のなさにはさすがの神原さんも思わず戦慄せざるを得ない。
だって今まさに商品買おうとしてる客にするアドバイスじゃないでしょ、常識的に考えて。
5000円の商品どこにありますか?って聞いてんのにそんな情報くれるんですか。すげえや。

まだまだ狭いサイクリング業界ならではの細やかな心配りだとか、
そんなレベルの話じゃあ断じて以下略ですわ。
神だ。あんたホンマモンの神やで。

その感動の度合いたるや、とりあえず文中リンクの量でお察しいただければと思います。

アドバイスを受け、何も買わずに出るのが申し訳なかったのでヘッドライト(2000円)を購入し、
神原さんは、一路神奈川に赴いたのでした。小田急で。


――――――――――――――

あと一回か二回くらいです。
もうちょっと我慢してください。
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自転車を取ってきた(1)  ~無理ゲーの予感~
自転車を取ってきた(2)  ~あの日の忘れ物を探しに~

↑ これの続きです。




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自転車を取ってきた3 ~「りんこう」ってなんか響きがいやらしいよね~

 


神奈川から茨城まで対象を運び入れるために、当初は2つの方法を考えていました。

 

①運送会社に頼む
某運送会社に電話してみたところ、該当区間だと13,000円かかると言われました。
い、いちまんさんぜんえんってそれ新しく買ったほうが安いのでは。ていうかこの自転車買ったとき8000円だったんですけど。
サイクリングヤマト便なるものもあるようで、こちらは正規料金の30%ほどで済むそうなんですが、こちらは日本サイクリング協会の会員にしか使えません。だめじゃん(・´ω`・)

 

②直して茨城まで走る
概算距離で80キロあるって言ってんだろ。
正直キツ過ぎる。100kmウォークよりはマシだろとか言う人はガム踏めばいいと思う。
さらに言うと、実際にどの程度走れるのか確認できていない段階で、直す前提で動くのは正直バクチです。



う、うーん。

正直、1万3千円を支払うのは高すぎると言わざるを得ない。

さらに、①で自転車を分解せずに運んでもらおうとした場合、引越しと同じ扱いになるらしく、さらに高いお値段が予想されます。
ということは、自力で分解し、梱包しなくてはいけません。
拠点となる家があるわけではないこの場所で、きちんと梱包するのは至難の業です。

 

しかし、②の方法も問題は山積。

一応大学生活中に世話になった自転車屋があったので、そちらに頼もうと思えば頼めるのですが、このオンボロを、80キロ走れるようにレストアしてくれだなんて、一体いくらかかることやら。
車体の状態としては押して転がすことがかろうじて出来るレベル、を保っているのが奇跡、という段階なので、正直いくつかの部品を流用して新しい自転車組みなおしたほうが幾分建設的という感じです。

 

どうする、問題はあるが、やはり帰るとなると②の方法しかないか。

いやしかし、うーむ……

 

 

 

と、ミレニアム懸賞並みに答えの出ない難問に悩んでいた中、そういえば会社で暇つぶしにwikipedia見てた時、そういやあんな方法見たことあったっけ!と閃きが舞い降りました。矢木さん的に言えば電流が走った。

 

③輪行
輪行(りんこう)とは、自転車の乗員が自転車を公共交通機関を使用して運ぶこと。
分解し、専用の輪行袋に収納して持ち込む。輪行袋は数千円~1万円程度で、競技用自転車専門店などで購入可能。

(以上wikipediaより抜粋)

 

今回採用したのはこちらの方法。走れないんだったら電車で運べば良いじゃない。
分解して梱包する必要があるとはいえ、最悪車輪さえはずせればバッグに詰め込めるっぽいので、それくらいなら自転車屋にレンチとか借りれば自分でも出来ます。

バッグも一回のみ使用にしては痛い出費ですが、それでも運送会社に運んでもらう遥かに割安。
これだ。この方法しかない。


 

というわけで、新宿にある、とある自転車ショップに向かったのでした。




―――――――――――――――――――――


つづきます。

書いても書いても終わらないんですけどそれは大丈夫なんですかね。

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自転車を取ってきた(1)  ~無理ゲーの予感~

これの続きです。

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自転車をとってきた2 ~あの日の忘れ物を捜しに~


というわけで、年も明けた1月4日、仕事帰りに自転車を受け取りに言ってきました。
この日中に解決するつもりは最初から無く、まずは車体の状態とかを見て判断したくて。

電車で40分の距離、およそ仕事帰りにフラッと立ち寄る距離ではないですし、
その時間中ほとんど全てを音楽プレイヤーに入れていたエロボイスを聞いて過ごしたのですが、ともかく警察署にお邪魔しました。

 

かつて大学時代を過ごした場所。駅前の様相はだいぶ様変わりしたけれど、
それでもよく通ったあのお店や歩道橋、道の感じなんかもあの日のままです。懐かしい。

……しかし約束の時間が迫っていたので感傷に浸っている余裕はあまり無く、
最後はガンダッシュで警察署へ。
 

応対していただいた警察官の方に自転車が見つかったときの状況などをそれとなく聞いてみたのですが、
なんだかはっきりしない、なんとも口を濁す感じで要領を得ない答え。
………答えられない、ってことですかね。わかります。

 

手続き書類に記入をしている間、警察官の方に自転車を玄関まで運んでもらいます。
ちなみに、現住所の欄を書くときに「神奈川県から書いてください」って言われました。
まぁそうだよね。普通茨城って思わないよね。

 


そして、いよいよ車体との対面。

 

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ああ、

 
だめだ。

 
廃車になんてできない。

 

 



なんていうんですかね、ボロボロなのはボロボロなんですけど、特徴的な太いタイヤとか、青いフレームとか、健在な部分を見てしまうと、こいつとともに駆け抜けた青春の思い出がフラッシュバックしてしまい。

こういうセンチっぽいのは柄じゃないんですけど、不覚にもジーンときてしまいました。

 


そういえば、神奈川から茨城に引越しをしたあの日、あわただしく準備をする中で何か忘れているような気がしてたんです。
しかし、結局その予感の正体がわからないまま、茨城に戻ってきてしまった。

もしかしたら、これも運命なのかもしれません。

 


……よし、こいつ、もって帰ろう。

 


あの日神奈川に置き忘れてきたものを、持ち帰る時が来たんです。






――――――――――――――



どんだけ長くなるんだろねこれ。
また続きます。
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その連絡は、年の瀬も差し迫った12月27日、駅で電車を待っている時に訪れました。

「あ、神原さんですか?○○○警察署ですが」

○○○といえば神奈川県のとある街で、神原さんが大学時代に住んでいた場所です。
その名前に例えようも無いほどの懐かしさと、隠しきれない一抹の不安を覚えつつ、
電話を受けてみると。

「あのですね、神原さんが2年前に出していた自転車の盗難届けなんですが」
「は、はい」
先日その車両が見つかったんでね、引き取りに来れませんか


神奈川から、自転車を、運ぶ。
無理だろ。


【自転車を取ってきた1 ~無理ゲーの予感~】


もういちど確認させていただきますが、○○○は神奈川にあります。
そして私は現在茨城に住んでいます。概算距離でだいたい80kmほど。
……受け取った後どうすんだ、これ。

もうこの時点で無理ゲー臭がハンパないですがさらに加えますと、
自転車は盗難後2年が経過し、そして(恐らく)乗り捨てられた代物です。
およそまともに走行できる状態とは考えられません。

さらにさらに、年末年始ということで、開いている自転車屋があるとは思えない。
受け取ったとして、その自転車をどうするのか、皆目見当もつきません。
ああ、もう廃車にしたくなってきた。廃車にする要素しか見つからない。


しかし、この自転車というのが3年ほど乗り回していた代物で、
大学入学の時からずっと活躍してくれていた、まさに相棒と呼ぶべき存在。

それが今になって見つかってくれたのに、見殺しにするのも気が引けます。
とりあえず見に行ってみて、もう再起不能そうなら廃車にしてもらう方向でお願いしました。


ちなみに、現在茨城住みだということを伝えたら、
電話先の警察の方に「えっ・・・」って感じで引かれました。どういうことですか。


――――――――――――――


続きます。
久々の長文の予感に今から恐怖の色が隠せません。
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