某月某日、そのメッセージは唐突にやってきました。


>もとのんセーラー服いる?
>今ならルーズソックスも着けるで!

>下さい
 

メッセージを見てから3秒以内に送付希望の返信余裕でした。

え? セーラー服?
セーラー服ってあのセーラー服?
マジか、マジかよ。

そもそもセーラー服が余る状況ってなんなん?
ていうかなんで僕にくれようと思ったの?



………様々な疑問が(送付希望のメッセージを送った後に)湧いてきましたが、実際の所、そんな些事はどうでも良いことでした。全てはブツを手中に収めてから色々と考えれば良い。ネタは拙速を尊びます。



は? ちょっと必死すぎて気持ち悪い?
諸君、セーラー服が欲しくはないのか!
かの女子高生三種の神器こと、セーラー服・スクール水着・ブルマーのうちの一つ、セーラー服!

私は欲しい。
セーラー服が、欲しいです……
(ブレザーはもっと欲しい) 

セーラー服を手に入れるためなら多少のプライドなど生ごみに出してしまえ!
所詮プライドなんて酢豚の中のパイナップルにすぎんわ!!!(別の論争が発生)




その後、心の中でゲッスい舌なめずりをしながらブツの到着を今か今かと待ち構える日々でしたが、これはネタ的な意味でワクワクが抑えられないからであり、決して下品な性的欲求からくる待ち遠しさではなかったという事は私の名誉のために強く主張しておきたい。附記しておきたい。強く。
 
今書いてて思ったけどそれはそれで贈ってくれた女性に凄く失礼な気もするんですが、まぁそこは許して。ほんと許して。



そして、贈られてくるのを待つ間、私の心に一点の闇というか、不安があったとするなら、荷物の伝票に「セーラー服」と書かれてやしないかという地味に致命的な不安だけ。

しかしそんな不安すら、セーラー服を手に入れられるというその一点に比べればわりとどうでもいい。
心情的には基本無敵。まさにレボってます。


そんなこんなで、まるで遠足を待つ小学生のような気持ちで待つこと数日。
ついに黒船は我が家に来航してきたのです。


後編へ続く。